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2012年 03月 26日

第2回〜退蔵院ふすま絵プロジェクト〜

京都もようやく冬の装いを脱ぎ捨て、春の準備に取りかかろうとしている2012年3月24日土曜日。
春の前兆らしく、雨が降ったり止んだり晴れたり曇ったりと気まぐれな天気に翻弄されながら僕は妙心寺退蔵院にお邪魔させて頂いた。
以前お知らせした通り、妙心寺退蔵院にて進行中の「襖絵プロジェクト」の撮影を行うためだ。
襖絵プロジェクトの概要はこちら
第2回目の撮影となる今日は前回から約1ヵ月が経とうとしていた。
前回はまだ制作を初めて間もない頃で、ふすま4面を描いているのみだったのだが、今日訪れてみてびっくり。
前回制作をしていた4面のふすま絵は既に完成し、他のふすまに筆を走らせているところだった。

ところでその完成した4面のふすま絵なのだが、言葉も出ないぐらい圧巻であった。
ふすまの中から絵が飛び出して、前にズンズン突き進んでくるような迫力と、極楽浄土を思わせる優雅さと妖しさとが同居しており、僕はこれを前にして、息を呑むしかなかった。
そこには確かに躍動する「生命」が宿っていた。
絵の中から発せられるそれはむき出しで、生々しくて、温かみがあり、春の様な麗らかさと眠っていた種が芽を出す時の喜びがあった。
その「生命」は言い換えれば、絵師の村林由貴さんそのものであった。
僕はその生まれたばかりの「生命」に出会えたことに感謝しつつ、とんでもない才能を秘めたこの芸術家とこれから向き合っていくことの重大性を今更ながら思い知ったのである。

彼女は絵に命を宿す作業を通しながらきっと自分自身の生命と向き合っているのであろう。
これから彼女の「生命」が絵の中でどのように変化していくのか、しっかりと見届けていきたい。


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絵師の村林由貴さん。笑顔が素敵すぎる


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ふすまに向かって下書きをしている風景


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ふすま絵のモチーフの一つとなっているボタンの花
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by yoshida-akihito | 2012-03-26 18:37 | 退蔵院ふすま絵プロジェクト


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