News

ysdaki.exblog.jp
ブログトップ
2012年 03月 27日

京都市立紫明小学校特別授業の感想

先日京都市立紫明小学校にて6年生を対象に特別授業をさせて頂いたのだが、その時の子ども達の感想文が僕の手元に届いた。
授業は僕のインド自転車旅のこととミャンマー難民キャンプの話を好き勝手にさせてもらった。
好き勝手に繰り広げる話なのだが、ただこの授業の根幹には「当たり前は当たり前?」というテーマが流れていて、話がどんなに脱線しようとも、授業の終着点はここに行き着く。

「当たり前に繰り広げられる僕らの日常は奇跡である」

僕が旅をしていて常に感じるこのことを子ども達はどのように受け取り、どのように感じたのだろうか。
感想文をいくつか紹介したいと思う。


私はいつも当たり前の毎日が退屈だなあと思っていました。
けれど今日写真を見ていて、自分達が平凡な毎日を過ごしている間に、世界の人々は悲しんだり、苦しんだり、喜んでいるということを知り、平凡でもその中で楽しいことを見つけられたら楽しいんだと思いました。
自分の夢は決められていないけど、努力次第で夢が叶う日本だから、私は夢に向かって努力したいです。
(Oさん)


今日はありがとうございました。いろいろな国のことを知れて良かったです。
特に「当たり前は当たり前じゃない」ということが心に残っています。
本当にこの言葉はすごく思うことがありました。
東日本大震災のことを考えていると、僕は勉強が嫌いだけど、勉強したくてもできない人もいるんじゃないかと思いました。
この時初めてごく普通に勉強できることがどれほど幸せなことかが少し分かったような気がします。
一日一日を大切に生きていこうと思います。
今日は貴重な体験をさせて下さってありがとうございました。
(Tくん)


日本で当たり前と思っていることが実はタイ・インドとかの国々では当たり前ではなくて、逆に日本では見られないことやありえないことが、そこに住んでいる人には「当たり前」であることに今日は驚かされたり、不思議だなあと思いました。
今、東日本大震災で建物が壊されたり、当たり前が失われてしまった人達がいます。
今、必死に復興しようとしている中で、ただ建物とかが建て直されるだけが復興ではなくて、当たり前を取り戻すことも含めて復興だと今日感じました。
(Nくん)


今日の短い時間の中で私はたくさんのことを学びました。日本の当たり前とアジア(西)の当たり前は違うということ、もっと自分が「普通」に生きていることを「幸せ」に感じなければならないことを改めて思い、感じました。
世界の難民の人々、また震災や戦争などで犠牲になっている人々は本当に辛いと思うので、そういう人達をかばってあげ、勇気づけられる人になりたいと私は思いました。
日本も犠牲者がたくさんいて、辛くなっている人もたくさんいるので、自分の身も、他人の身も守れる強い人間になりたいです。
(Tさん)


吉田さんの話を聞いて「当たり前が当たり前じゃない」っていうのは確かにそうかもなあと思いました。
世界中には色々な国があり、貧しい人やまだ戦争が起こっている国があるからこそ自分達の当たり前の幸せを感じることができました。
卒業まであと残り少なくなってきたから当たり前の様にこうしてクラスのみんなと過ごしたり、勉強するのももうすぐしたら「当たり前」じゃなくなるので、この「当たり前」を幸せだと感じて毎日を過ごしていきたいです。
(Kさん)


あまり外国とかには行かないため、テレビで放送されている分しか分からなかったけれど、写真やVTRを見て、色んなことが分かりました。
難民の生活や家の内部まですごく詳しかったです。
今日見た写真の中の人達は自分達より不便な生活をしているのに、生き生きとしていてすごいなあと思いました。
私はその方達に負けないぐらい元気に生活していきたいです。
(Iさん)



感想文を読んでみて、驚いたのは多くの子どもが「東日本大震災」のことについて触れていたことだ。
最初にも書いた通り、僕はインドやミャンマー難民キャンプの話を好き勝手に話させてもらっただけなのだ。
それにも関わらず多くの子どもが東日本大震災のことと重ねて考えてくれたことが非常に驚きだった。

つくづく思うのだが、子どもというのは本当にやわらかな生き物だなと思う。
ある刺激に対して、それを受け止める「感受性」というクッションが非常に柔らかく、心の内まで届きやすい透明性がある。
だから子どもというのは世界を、社会を映す鏡と言われるのだろう。
彼らの目に多様な世界の在りようがこの柔らかな時期に少しでも映り、自分の生き方の肥やしとしてくれたら、世界の在り方はまた一段と面白くなるのではないだろうか。
子ども達の感想文を読みながら、そんな夢想を一人繰り広げつつ、中学生になろうとしている彼らといつかもう一度会いたいなと思うのであった。


最後に、授業に招いてくれた福井先生と6年生担任の西村先生、そして昨年と変わらず温かく僕を迎え入れてくれ、子ども達のことを熱く語る今里校長先生ありがとうございました。
そして真剣な眼差しで聞いてくれた子ども達、また会いましょう。

a0236568_20403012.jpg


a0236568_20405159.jpg


a0236568_20412440.jpg


Akihito Yoshida web site Home へ戻る
[PR]

by yoshida-akihito | 2012-03-27 20:44 | トークイベント・講演


<< カメラライフ掲載      第2回〜退蔵院ふすま絵プロジェクト〜 >>