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2013年 07月 24日

第12回ふすま絵プロジェクトレポート

第12回退蔵院ふすま絵プロジェクトレポート

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あっという間に今年も半分を過ぎ、遂に8月も目前となった今日この頃。
京都最大の祭り・祇園祭も終わり、本格的な夏日を迎え連日これでもかという程暑い。
一体全体、京都の夏は東南アジアや南アジアなんかの熱帯地域と比べても引けを取らない程である。

そんな夏の京都で毎日せっせと絵を描き続けている村林さん。
現在彼女は妙心寺・壽聖院本堂に描くためのモチーフの習作に取りかかっている。
そのモチーフが何なのかはここで発表することはできないのだが、とにかく驚くのはその習作の量である。
何十mもあるロール紙や何百枚という半紙が山のように置かれており、そこには本堂で描くであろうモチーフがこれでもかというぐらい描かれている。

「最初に描き始めた頃と全然違うんですよ」

と言ってロール紙に描かれたそのモチーフを村林さんが見せてくれた。
最初に描かれたものはどこか固くて無骨な感じがしたのだが、描き進められていくにつれ墨の濃淡や線の描き方が柔らかくなり、それが結果的に優しい印象を与えた。
「何か描いている人が心から楽しく描いているっていう雰囲気が伝わってくるよ」と言うと、

「すごく楽しいです」

と満面の笑顔を浮かべながらまるで自分の子どもを見る様な目で絵を眺める村林さん。
そんな彼女を見て心から絵を描くことが好きなんだなと改めて思った。

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彼女はその他のモチーフの習作にも取りかかっており、朝から真夜中まで時間の許す限りアトリエに籠もり彼女の頭の中にあるイメージを紙の上に落としていく。
描き終えたその先からまた筆が走り出し、真っ白な紙に新たな姿が浮き上がる。
自分の生きた証を、痕跡を少しでも多く残すかの如く一心不乱に紙に向かう。

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「あ〜もうこんな時間や〜。またご飯作らなあか〜ん」

ふと我に返り気付けばいつの間にか辺りが夕闇に覆われていることもしばしば。
しぶしぶご飯を作って食べて、またすぐに筆を握って紙に向かう村林さん。
すると水を得た魚のように、紙の中を筆が軽やかに楽しく泳ぐ。
一体彼女は襖の中にどんなものを描き出すのだろうか。

壽聖院本堂の襖絵が完成するのは来月8月末。
そこに向けて夏の暑さに負けずに今日もせっせと描く村林さんがいる。


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by yoshida-akihito | 2013-07-24 16:29 | 退蔵院ふすま絵プロジェクト


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